まずは、作品紹介ページの解説より
「わたしの前に不思議な男の子が現れた。
前世で、大正時代でわたしの恋人だったという男の子。
にわかには信じられない、あまりに突飛な話。
だけどその晩からわたしは不思議な夢をみるようになる。
狂おしくて儚い、大正の夢を。
※本作品は性犯罪描写、登場人物の死亡等の鬱展開を含んでいるため
プレイ推奨年齢を15歳以上としています。 」
・・・とありまして~「
輪廻転生+大正浪漫な15推乙女ADV」とあるからには
タイトルは「リーインカネーション」の略だろうなと思いました。
これは短編ではなく、中編といったところでしょうか。
これはとにかく重い話でした。特に前世の大正時代の話が。
それは一人の少女と、彼女を愛した男たちの話。
しかし、少女はその一人と愛し合い、そして突然の別れと共に
信じられない暴行をもう一人の男から受け、そして・・・
一方、現代に転生した男たちは前世を昔から夢の中で感じ取っており
ある者は、かつて愛した少女に恋い焦がれ
ある者は、前世の自分の犯した罪に苦しみ生きていた。
今は現代、前世とは全く違う人物。
前世と同じ思いを共有するのか
それとも前世の思いを清算し、未来に向かうのか
選択肢によってEDが異なります。
EDは12個。ちゃんとエンディングリストにヒントがあってコンプリートできました。
しかし、最後のEDを見た時は、なんか泣けそうでしたが
それでも、こう・・・重くて鬱々とした気分が私の中に残っています。
愛するが故にとはいえ、決して許されない罪を犯した男のせいかもしれません。
悲しみに追い打ちをかけるように突然襲われた少女の恐怖を思うと・・・
なので、(掲載されている評価は高いのですが)私には「ちょっと人によっては選んだ方がいいゲームかもしれないなあ」と思いました。
そのため、ちゃらんぽらんな短いEDのほうが、なんかホッとしました。
でもって、コンプリートした時に、加害者と被害者が集合しているオマケも違和感がありました。(まあ、少女も怒って恨みを晴らしてはいましたけどね)
とはいえ、こんな感想を持つ人も少ないでしょうが。
前日談もよかったけど、鬱・・・
絵に関して言えば、立ち絵がちょっと残念でしたね。
悪くはないですが、手書きの水彩っぽい感じが、ちょっと表情が暗めに見えるのと
背景が写真なので、立ち絵の輪郭がはっきりしない。
その背景写真も、立ち絵が小さすぎるのと関係してか、大きさのバランスが悪くて
背景が大きいため、ところどころキャラが小人に見えました。
そういう意味でも、背景も絵に合わせて水彩っぽいほうがよかったんじゃないかなと思いました。
あと、表情の変化がわかりにくかったですね。(特に大正時代の瀧子)
その反面、スチルの絵はすごくよかったです!これはかなり高得点でした。
小説の挿絵みたいで・・・もったいないなあ
もっと見たかったなあって思いました。
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